『LOVE理論 』『トムクルーズよりもモテる男』『本感想』

本書は、

一重で、包茎の作者が、トムクルーズよりもモテる男になる方法を伝授する。というメッセージから始まる。

何とも興味を誘う誘い文句だと思わないだろうか?

「打倒 トム・クルーズ」がこの本の目的である。

それではいこう。

フラれる原因は、余裕がないからである。

貴方は好きな人の前でリラックスできるだろうか。

余裕があるように見えているだろうか。

無識に意味のわからない行動をしていないだろうか。

余裕があるように自分を見せることが大事だ。

自分が行動を読み取れない人の動きは

いい意味で面白く

悪い意味で、予測不可能になる。

これを一言でまとめると「気持ち悪い」となる。

好きな人に「気持ち悪い」と思われたくはない。

ではどうすれば良いのか?

筆者は次のようにいう。

好きな人の前でテンパルことへの対策は好きを分散させこと。

好きになる人は一人でなくていい。

そうすることで心に「別にフラれてもいいか」と余裕が生まれると作者は説く。

しかし、同時に複数人を好きになることは、恋愛なのだろうか。

筆者はそんな考えをバッサリと切り捨てる。

お前たちが感じる「好き」なんていうのは、ただ外見が好みの女が勘違いさせるようなちょっとした優しい態度をとったから

「もしかしたらあの女イケるんじゃねぇの?」そう思って好きになってるだけだ。

水野敬也. LOVE理論

ただ自分の妄想に自分でムフムフしているだけ。

「恋に恋している」状態と同じだと説く。

筆者は自身の経験のもと

同時に5人以上、口説けばテンパらなくなるさらに誰が好きなのかも分からなくなる

そう言っている。

筆者いわく、5人以上を同時に口説くことを目標にすると良い。

とのことである。

優しい男とは、

「表面上の優しさ」を実行できる男。

一応、このアンケートがどんな感じだったのか調べたので置いておく。

女性が言う「優しい男とは」

さて様々なアンケートで女性は「優しい」男性を好むという結果が出ている。

皆さんも何かしらのきっかけで見たことがあるのと思う。


https://zexy-en-soudan.net/column/recommend/198.html

こちらは、婚活会社が実施したアンケートのようである。

この統計は理想の彼氏の性格に関してのアンケートだ。

金が上位に来てないのはその為である。

上位3位の回答はこんな感じだ。

優しい(67.3%)

自分を好きでいてくれる(63.0%)

価値観が近い(62.4%)

意外と僅差だと思わないだろうか。

「優しい」とは求めることより

最低条件であると考えた方がいいのかもしれない。

他のサイトやブログでは以下の統計を引用していることが多かった。

2021年社会保障・人口問題基本調査(結婚と出産に関する全国調査) 現代日本の結婚と出産 -第16回出生動向基本調査 (独身者調査ならびに夫婦調査)報告書-

https://www.ipss.go.jp/ps-doukou/j/doukou16/doukou16_gaiyo.asp


さて「優しい」ことが大事なのは分かった。

しかし「優しい」男性とは一体どんな男性なのか。

筆者はそれは「表面上の優しさ」を実行できる男性だと説く。

なぜなら

「女性のいう優しさとは 表面上の行動によって確認できる優しさ」だからだ。

これを「うわっつらKINDNESS」と呼ぶらしい…

そしてなんと「うわっつらKINDNESS」はうわっつらであるが為か具体的な形がある。

例えば

  • 車道側を歩く
  • レストランなどで椅子を引く
  • 足元が危ない時に手を差し出す
  • 「寒くない」と何度も聞く
  • 店を予約する
  • メールは男が出して終わる
  • 「綺麗だね」を連発
  • 狙っている女性以外にも気配りをする

筆者はこのような具体例を見開き2ページを割いて説明している。

興味がある方は実際に読んでみてほしい。

ただ「うわっつらKINDNESS」はこっそりとさりげなく

実行に移すことが肝要である。

そう筆者はいう。

いきすぎると「寒い」と思われるようである。

しかしそんな事をしても何故かもていない。

筆者はそんなモテない男の共通点を説明する。

「ロマンチスト」からの脱却、

正しい童貞の捨て方。

正しい童貞の捨て方

筆者は長年の人生経験の末、モテない男の共通点を探り当てた。

それは「ロマンチスト」だ。

理想が高すぎるのである。

理想が高いとは、自身を高く見積もっているということでもある。

さらには周りを気にする。

自分に自信がないということだろうか。

筆者はこれは、中学高校を男子校で過ごした男によく見られる症状で。

まさに筆者自身の症状であったという。

思春期を創作物の女性と過ごし、リアルな女性と関わることができなかった。

そのため、常に想像と幻想の女性像が上書きされない。

それが妄想恋愛に発展している。

ではどう妄想恋愛から抜け出せばいいのだろうか

筆者は

「女に対する幻想を捨てる」ことであると説く。

具体的な解決方法として

「誰とでもいいので、まず童貞捨てる」

筆者は初めてセックスをした時、妄想と現実の違いの大きさに

涙を流したという。

本質的には、現実を見ることが鍵だ。

しかし現実を見るなんて、言葉で言えても実際に実行するのは難しい。

その解決策として、妄想恋愛の象徴と言えるセックスから現実にダイブすることが、解決につながるというわけである。

女性はどんな時Hをしたくなるのか。

女性はどんな時Hをしたくなるのか。

著者は女性はお酒を飲んだ時Hをしたくなると説明する。

もちろん他にも要因は沢山ある。

しかしその多くは環境によるもので意図的に作り出しにくい。

そこで一番意図的に女性に働きかけできるのが、お酒だというのだ。

恋愛のほとんどをお酒の力に頼ってきたと太文字で力説してある。

ではどうお酒を飲んでもらうのか…

飲ませようとしてはいけないと、筆者はそういう。

では女性が積極的にお酒を飲む時とはいつだろうか

それは「愚痴」をいう時だ。

ではどう愚痴を聞かせていただける環境を作り上げればいいのだろうか。

それは「大変じゃない?」と聞くことである。

男「今どこに住んでるの?」

女「町田。実家だけどね」

男「へえ、実家なんだ」

女「実家は楽でいいよ。ごはんもお母さんが作ってくれるし。風邪ひいたときも看病してくれたりするし」

男「確かにそういう面では安心だよね。でもさ、実家って意外と大変じゃない?」

水野敬也. LOVE理論

これは「意外と」という文が「大変」の前に入っていることも点数が高そうである。

大事なのは愚痴を聞くときに女性が罪悪感を抱かないようにすることだと筆者は言う。

私は貴方の愚痴を聞くために生まれてきたと。

全身を持って表現することが大事なのだ。

もちろん、自分の意見を言うなんて傲慢な行動は許されない。

そして最後に「頑張ってるね

と伝える。

この時感心しながら、なんて凄いんだと言う思いと共に口に出すことだ。

薄っぺらでは全て意味がない。

これは女性以外の人間関係にも言えることではないだろうか。

モテ男へのデビューに向けてやること。

デビューに向けてやること

貴方は、どんな人間関係の中にいるだろうか。

筆者はデビューに向けて障害となってしまった高校時代の人間関係を全て切ったと説明する。

連絡が来ても全て無視したと言うのだ。

凄いと思わないだろうか。

問題なのは変わろうとすると周囲が叩くと言うことだ。

日本独特の文化といってもいいかもしれない。

筆者はここでどくどくの解決策を提示する。

これがかなり面白かったのだが

先に変わることを宣言する」こと。

いきなり髪を金髪にしたら、周囲の人は「何をやっているんだ」「何を求めているんだ」と指摘をし始める。

しかし「僕は金髪になると共にイメチェンする」と宣言すれば。

周囲の人は「面白い奴だ」「本当に金髪にしたの!?」と驚き、前向きな対応をとってくれるのだ。

これは無茶苦茶面白い。そう思わないだろうか。

本書には宣言を知り合いに送るためのテンプレートも付いている。

これは使わないわけにはいかないだろう…

異性の前でどう行動するべきなのか。

実際に女性と会った時問題となるのが、女性とどう向き合えば良いのか分からない事だ。

筆者は異性との関わり方は猫や犬から教わるべきであると力説する。

実際、言葉を話せないのに彼らがどれほど人の懐に入っているか。

筆者は猫や犬が使っている高テクニックを以下のように分析する。

「尻尾振り」

これは人でいう笑顔である。

ではなぜ尻尾振りがこれほどまでに胸を打つのか。

それは無駄なカロリーを消費している動きだからだ。

これは人とのコミュニケーションでも同じだ。

無駄な動きを取り入れる。

省エネであることは許されない。

「お手をするべし」

お手と言われたらお手をする。

「手間かけ」

適度に相手に役割意識を感じてもらうこと。

「リード」

外に出たら、尻尾を振り飼い主を引っ張りはしゃぐべし。

どんどん飼い主(女性)を引っ張るべし。

「本音」

自身の要求を素直に出すこと。

もちろん、飼い主の様子を常に伺うことは大切だ。

しかし、率直な方が可愛いこともある。

と…まだ本書には猫様、犬様から学ぶことが書かれているが、こんな感じである。

そしてこれらの特徴は必ずしも男だけでなく、女性が使っても効果がある。

異性とどう出会えば良いのか

さて色々と知識を詰め込んだが、ここで新たな問題が出てくる。

それはどう出会うかだ。

筆者はいう

行動をしろ。

異性がいる場所に顔を出し、同棲を落とせ。と。

モテる同性と繋がればそこから関係が広がる。

合コンなのど場ではロールが存在する。

まだ人がセットされていない役割を見つけ、そのロールを受け取る。

誰がボス的立場であるかを見つけて、上手に立ち回る。

うまくいくと、ボスから後日お誘いがかかる。

と筆者は説明する。

女性とどう向き合うか。

ここまで内容は本書の50パーセントほどの内容である。

のだが今回はここで本の紹介を一度終わらせていただこうと思う。

理由はいくつかあるのだが、話が一気に広がること、今まで書いてきた内容をできるようになってから進むべき場所である気がしたからだ。

本書は後半をより実践的で、より具体的な恋愛論を説いている。

女性とどう会い、どう恋心の波と付き合うか。

女性とどう向き合うかについて書かれている。

つまり、他人から見られる自分とどう向き合うかである。

そして、普段私はどちらかというとお堅い哲学系の本についての読書感想を書いている。

そちらでしっかり考えながら書き出したい。

続きが気になる方は本書を是非読んでみてほしい。

本書では文章から筆者のユニークさが溢れ出ている。

「LOVE理論」と検索したら出てくる。

もしくはこちらから

アフェリエイトのリンクになっているので踏んでいただけると大変ありがたい。

最後に本書の終わりの方に書かれていた文章を引用して終わらせていただこうと思う。

女は、好きになった男の全てを好きになる。

水野敬也. LOVE理論

女性は偉大だ。偉大さに向き合い、感謝を持つことが大事なのではないのだろうか。

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