英語には形式的で格調高い表現(Formal and Elevated Expressions)があります。
日常会話では出てこないのですが、古典的な劇や本では見かけることがあります。
今日はそのような英単語を9選紹介します。
1. Verily
• 意味: 「本当に」「確かに」という意味の古風な強調表現です。
これは主に宗教的な文脈や、正式なスピーチなどで使用され、何かを確信を持って伝えるときに使います。特に英語訳聖書では頻繁に使われます。
• 例文: “Verily, I say unto you, he that believes in me has everlasting life.”
(まことに、あなたに言います。私を信じる者は永遠の命を持っています。)
• 現代英語での代替: 「Truly」や「Indeed」と言い換え可能です。
2. Lo and Behold
• 意味: 「見よ」「なんと」という意味で、何か驚くべきことや意外なことが起こったときに強調して使います。
• 例文: “Lo and behold, after all this time, the lost treasure was found.”
(なんと、この長い間の後に、失われた宝が見つかったのだ。)
• 現代英語での代替: よりカジュアルな表現では、「And then, suddenly」や「Look!」のように言い換えられます。
3. Henceforth
• 意味: 「今後は」「これ以降は」という意味で、未来の行動や状況を示す際に使用されます。
主に法律文書や正式な宣言、または歴史的な演説などで使われます。
• 例文: “Henceforth, all citizens shall have the right to free speech.”
(今後、すべての市民は言論の自由の権利を持つものとする。)
• 現代英語での代替: 「From now on」や「In the future」が一般的な言い換えです。
4. Behold
• 意味: 「見る」「注目する」という意味で、何か重要なものを示すときに使われます。
•主に劇的な場面や、驚きや感嘆を表現する際に使います。時々、聖書や文学で何か特別な事象を指し示すために使用さたりもします。
• 例文: “Behold, the star that will guide us!”
(見よ、我々を導く星だ!)
• 現代英語での代替: 「Look」や「See」が一般的な言い換えですが、「Behold」にはより格式高いニュアンスがあります。
5. Thence
• 意味: 「そこから」「その時から」という意味で、場所や時間の出発点を表す際に使います。
物語の語りや歴史的な文脈で、場所の移動や状況の変化を示す際に使われます。かなり古風な表現です。
• 例文: “He journeyed thence to distant lands.”
(彼はそこから遠い土地へ旅立った。)
• 現代英語での代替: 「From there」や「From that point」が適切な言い換えです。
6. Wherefore
「なぜ」「その理由で」という意味で、理由や原因を尋ねる際に使います。
しかし意味が似ていそうなため連想する“Why”とは少しニュアンスが違い、理由や目的に焦点を当てる表現です。
シェイクスピアの劇で有名な「Wherefore art thou Romeo?」などといったように使われていました
• 例文: “Wherefore must we endure such suffering?”
(なぜ私たちはこのような苦しみを耐えねばならないのか?)
7. Hark
• 意味: 「聞け」「注意して聞け」という意味で、何か大事なことを伝えたいときに使われる呼びかけです。
• 例文: “Hark! The bells are ringing!”
(聞け!鐘が鳴っている!)
• 現代英語での代替: 「Listen」や「Hear」が一般的ですが、現代ではあまり使われない表現です。
8. Bequeath
• 意味: 「遺贈する」「後世に伝える」という意味で、特に財産や知識を後世に残すことを表します。
法的文書や遺言書で使われることが多いです
• 例文: “I bequeath all my worldly possessions to my children.”
(私はすべての財産を子供たちに遺贈します。)
• 現代英語での代替: 「Leave」や「Pass on」が一般的な言い換えです。
9. Fare thee well
• 意味: 「さようなら」「ご無事で」という別れの挨拶です。特に感情を込めて誰かを送り出すときに使います。
現代ではほとんど使われませんが、古典文学や詩では見つけることができます。
• 例文: “Fare thee well, my friend, until we meet again.”
(さようなら、友よ。また会う日まで。)
• 現代英語での代替: 「Goodbye」や「Take care」が一般的です。
以上、日常会話ではあまり役に立たないが、古典を読むときには役に立ちそうな英単語を紹介してきました。
何かしら皆さんの役にたつものがあれば幸いです。