本書の軸は人どどう関わるか
問いは、この世界をどう生きるか
本書は、人とどう関わるかとい課題が初めから終わりまで通し、大きな軸となっています。
この世の中をどう生きていこうか
そう考えた時、人との関係性を完全に持たず生きることのできる人がどれほどいるでしょうか。
例えお金という手段を使っていても
金そのものは、お金を受け取る人がいて、お金を払ってくれる人がいるから成り立つ仕組みなわけです。
つまり人とどうか変わっていくか、人との関係そのものが
この世を生きていく上で最も対面する課題となるのです。
目次
人を幸福にする方法
人は自分自身の性格をどのように捉えているでしょうか?
ある人はフレンドリーな性格だと思っているかも知れません。
ある人は無口な性格であると感じている事もあるでしょう。
しかし本書では全ての人は元から全ての性格を持ち合わせていると説明します。
人はその中から限られた数の性格を持ち出しそれを自分だと思っているのです。
人は人から思われている人になろうとする。
本書でその事を
称号の力という例を用意て説明します。
「親切」だという称号を受け取った人はより親切に
「陰気」だという称号を受け取った人はより無口になる
周りからどう見られているかは人の性格の形成にとても大きな影響を及ぼすのです。
しかし親切な人も自分自身では親切なだけではないと知っています。
陰気な人も、子供の頃、心から笑っていたことを覚えています。
なぜなら今見えている性格とは元の素質のほんの一部でしかないのですから。
そしてもし貴方が人であるならば
貴方は人に「暖かく」「親切」で「信頼できる」なってもらうことができるのです。
なぜなら貴方は称号を与えることができるから
もし、貴方が人と会話をしている時
「〇〇さんは本当に気遣いのできる方ですよね」
そういう一言を添えることができたら
きっと貴方の相手は貴方の前で
「いえいえ、そんな事はありませんよ」
そう言いながらコップに水を注いでくれるのではないでしょうか。
私達が他人にあげれるものには
想像もつかない大きなものがあったりします。
称号を与えることのできる人が受け取る物々交換の品はとても豊かなものになると思わないでしょうか。
自分と一緒にいる人が「暖かく」て「親切」な称号を称号を持っていると考えたら少し体がリラックスするのではと思います。
貴方が人に関わろうとすることで
貴方が人が変わるきっかけを新しく生み出せることになるのです。
そして良い「称号」を与えれる人が増えることが
今の世界に足りない事なのではと本書は提言します。
人生が思い通りにいくことは当然である
本書は、成功者は起こった結果やイベントは当人にとって当然であると捉えているのと違い、
多くの人にとってそれは「上手く行った」というただのラッキーでしかないと説明します。
例えば学校一番のサッカー選手になりたい。
そんな夢を抱いている少年がいるとします。
この時少年がその夢を達成するのに必要な、釣り合うものはなんでしょうか。
きっとそれは
「学校の誰よりも、意味のある練習をする」
というものになるではないでしょうか。
少し唐突ですが、天秤をイメージしてください。
そして、その天秤の右手に学校一番のサッカー選手を
天秤の左手に「学校一番のサッカー選手」に釣り合う物を置くとしましょう。
この時夢が達成された時とはどんな時でしょうか。
それは天秤が釣り合った時です。
私が欲しているものと釣り合うものは何なのか
何をどれだけすればいいのか
そしてこの感覚がとても大事になります。
この感覚があるからこそ
釣り合うはずのものが実際に釣り合った時、それを当然の結果として受け取る事ができるのです。
釣り合ったことはラッキーではなく。
釣り合うべき物を事を、天秤に乗せてきた当然の結果だからです。
何を乗せたら天秤が釣り合うか知って初めて、行動を起こすことができ、
「行動」のみが今できる事であり、
人生は「今できる事」の連続でできているからです。
そしてその積み重ねが結果へとつながり、最後に当然の結果となるのです。
夢は今、辿り着けないゴールを見つけ出せる
唯一の方法
夢を持っていない場合
人生を歩む上で目の前に現れる全ての選択は消去的になります。
これは選択肢の全てが制約と制限の中に含まれていると言い換える事もできます。
なぜなら夢のない中での選択とは、自分が通れる道を歩くことだから
自分が通れる道という制限の中を進むことになるからです。
しかし夢に向かい歩むことは道をそれ壁を超えていくことだと言えます。
楽な道とは決して言えませんが
夢無くして、今できる事以上の事をやり遂げることは決して出来ない。
なぜならば、夢というゴールがわかって初めて、夢と釣り合うものが何かわかり、行動することができるからです
人生を狭める手段という魔法
夢があれば
壁ができます。
そして壁を乗り越える、現実的な手段を見つけ、実行することになるでしょう。
しかし、手段はあくまで手段です。
辿り着ければなんでもいいかと言うと、人生必ずしもそうとは限らない。
ゴールも夢も自分の人生という基盤の上にあることを忘れてはいけません。
例えば
フライトアテンダントになるという目標がある時、
フライトアテンダントになることと同じ、もしくはそれ以上に
どんなフライトアテンダントになるかが重要になるのです。
どう壁を乗り越えていくか
どうゴールへ辿り着くか
手段に固執しすぎると、夢そのものの意味を見失います。
フライトアテンダントになるという目標に向かい努力するのと
安心感を与えれるフライトアテンダントになるという目標に向かい努力するのでは
たどる道筋が変わりそうだと思わないでしょうか。
いわゆる最短ルートとは目標達成しやすいルートであり、目標達成しやすいルートが成功できる道であるとは限らないのです。
目標を持っていて、持っていなくても
夢があっても、夢がなくても
できる事は「今できること」だけです。
今に情熱を持ち、一生懸命生きることが
如何に効率よく生きるか以上に人生の基本なのです
明確なゴールを持ち
そのゴールを忘れない
ことはもちろん大事です
しかし今、目の前にあることに全力で生きることは
それ以上に重要になります。
自己成長の鍵は「自分なりの考えを自分なりに表現する」こと
本書オリジナルのストーリ では主人公は手紙を介して、手紙屋さんという方と交流をすることに成長し、物語が進んでいきます。
では主人公はそもそもなぜ成長することができたのでしょうか。
本書ではそれは
主人公が手紙やさんという人との交流を通して自分の意見を作り上げてきたからと説明します。
自分なりの考えを作り上げる
その積み重ねが主人公が成長した大きな理由だったのです。
自分なりの考えを作り上げる
その考えを文章や絵など、自分なりの方法を通して表現する。
表現することで人は完全に自分のものとして吸収することができます。
現に、言葉や他人の考えはにはとても幅広い理解の仕方があります。
他人の言葉や考えの中に自分なりに線を引き
アウトプットできる形になって初めて
ダウンロード済みのフォルダだった情報が
ソフトウェアとして動くことができるようにインストールされるのです。
「自分なりの考えを自分なりに表現する」
この一連の流れが自己成長であり
人生を歩む上で一番大事なことなのです。
そして人生とは自己成長そのものだと言えないでしょうか。
まとめ
以上ここまで
- 「人を幸福にする方法」では称号の力について
- 「人生が思い通りにいくことは当然である。」ではゴールまで道筋の重要性について
- 「夢は今、辿り着けないゴールを見つけ出せる唯一の方法」では夢のある人生の豊かさについて
- 「人生を狭める手段という魔法」では人生に情熱を持つ事について
- 「自己成長の鍵は「自分なりの考えを自分なりに表現する」こと」では自己成長を続けるたに必要なことについて
書いてきました。
今回、解説させていただいた本は
手紙屋~僕の就職活動を変えた十通の手紙~
今回、感想文を書かせていただいた本は
手紙屋~僕の就職活動を変えた十通の手紙~ です。
本書オリジナルのストーリは手紙を通じての会話を中心として綴られた物語となっています
今回はあくまでも僕個人が重要だと思った点に絞って解説させていただくためストーリー性は省略させていただきました。
今回書かせて頂いたブログの内容とオリジナルの本編そのものの濃さと、作者の熱は全く違うものです。
とても読みやすくおすすめの作品です
是非、手に取っていただけたらと思います。
ここまでお読みいただいた方々本当にありがとうございます。
今回、人生初めての要約(追記:この時期は要約として記事を投稿していました)ということでこの記事を書かせていただきました。
足りないこと、論理が崩壊していること多々あったかなと思います。
ほんの少しでもお役に立てる場所ありましたら幸いです。
心より感謝申し上げます。
kiyo.