今回は「読む力最新スキル大全」についての読書感想文を書いていきたい。
さてこの本を読む力と書いているが
知識全般をどう自分の恥肉とするかといことについて書いてある本である。
物事を恥肉にするには自分との対話が不可欠である。
自分の思考をどう深めるかについての本であると言ってもいいかもしれない。
知識を自身の血肉にするとは
知識から作り出した概念を
自身の世界観として吸収すること
本題に入るにあたって知識を自身の血肉にするということについて少し説明させていただきたい。
例えばただ楽しくて読んでいる本も
自分の恥肉に意識的にしようとすると
「なぜ私は楽しんでいるのだろうか」
「私は何を求めてこの本を読み進めているのだろうか」
と限りなく疑問が出てくる。
この自問自答に答える形でさらに、情報や学習を進めると
深みのある情報のつながりが自分の中に出来上がる。
これが概念である。
そしてこの概念を横に広げたもの
それを筆者は世界観と表現していた。
そしてこの世界観こそ私たちが情報を集める際に作り出したいものなのである。
これは本、ブログ、テレビその他諸々
全ての情報収集に共通することになる。
そしてこの世界観こそが自分の恥肉になり
少し大袈裟な表現かもしれないが世界観の積み重ね、変化が人生と言ってもいいのではと私は思う。
なにしろ私達は自分の記憶や経験にとてつもない執着がある。
そして人生観もまた年を重ねにつれ、自分以上に”自分”と言えてしまうほど強烈な存在感を持つと思うのだ。
前置きが長くなってしまったが
ここから本題に入ろうと思う。
謙虚さが情報と向き合う際に重要である
さて本書ではまず最初に情報には偏りがあると説明している。
これは当たり前だが、とても大事な要素である。
今日、ソーシャルメディアは日常以上に日常的であり
正解はないがさまざまな見方が世の中には存在すると筆者は説明する。
そのため常に謙虚な気持ちで情報と向き合うことが大切になる。
特に今日では情報の偏りの中で生活することは当たり前である。
ソーシャルメディアがどれほどアイデンティティの形成に影響を与えているだろうか
実際の人間関係すらもソーシャルメディアからの情報で回っている。
情報の影響力はものすごい、ダイレクトに人生の組み立てに影響する。
情報にアイデンティティを持たないことが重要である。
貴方がどうであるかと、情報がどうであるかは関係ない。
あくまでも情報はツールであり、貴方そのものではないのだ。
しかしツールというからには使える必要がある。
そして冒頭で述べた通り、ここでいう使えるとは情報を自分の地肉として取り込むということであり
地肉として取り込むとは情報を概念として認識できるまで噛み砕き、自分の世界観の一部とすることである。
ここからは情報からどう概念を取り出すのかについて書いていく。
情報の解像を深めることが
情報から概念を取り出す基礎となる
概念を取り出すには
情報をまず読むとかなければいけない
本書では情報を効率よく読み取るための流れを3段階に分け説明している。
3段階とは以下のとうりである。
- アウトラインの取得
- アウトラインの深掘り
- アウトラインの深掘りによって得た知識の体系化だ。
アウトラインの取得とは
一般に言う5w1hであると筆者は説明している。
「誰が、いつ、どこで、何を、なぜ、どのよう」といったものだ。
しかしこれでは必要な情報を全て取れるとは限らない。
例えば、「いつ」といった情報も記事や媒体によって解釈が違うかもしれない。
他にも”なぜ”「何を」する必要があったのかといった背景知識などを集めることが
全体像を掴むためには必要になってくると思わないだろうか。
この「いつ」や「何を」などを深掘りするのがアウトラインの深掘りである。
そして集めた情報を体系化したものが
全体像の形成の基礎となる。
情報を自身の血肉にするとは、筋肉を作るようなものである。
必要なときに、使える必要があり
今必要でないからと、トレーニングを怠るようなものではない。
皆さんは情報それだけを独立して覚えていることがあるだろか…?
ふとした時になぜか覚えてしまった、ナンバープレートの数すらも
淡い感情と紐付いたりしていると思うのだ。
完全に独立した記憶はない。
筆者は人は概念を作り出すのが得意だと本書で説いている。
概念それ自体は視点から生まれた、一つの小さな世界である
概念とう小さな世界を繋ぎ合わせ、関係性を見出すとそれが世界観となる。
本書では
『さまざまな情報』がひとつの物語や順序によってまとめられ、ひとつの『世界』のようになっているもの
「集中できない」を知力に変える 読む力 最新スキル大全
と説明している。
インターバルは
最もコンディションの悪い自分に
合わせる
上に述べてきた事をいざ、実践にしようとするとそれは作業となる。
作業を進める上で大事なことは集中力である。
集中できなくては何もできない。
しかし今日人類のの集中力は悲惨なものだ。
私もベッドに投げ捨てたはずのスマホを幾度も探した….
さて問題はどう集中を保つかということである。
本書で推薦されていることはインターバルである。
インターバルを作る際、鍵となることは
集中力がないときに最低限の努力で走れる道を作ることである。
長くなくて良い。
3分から15分ぐらいに収めることが推薦されている。
しかし頭がフル回転していて、そんなちっぽけなインターバルなど気にする暇はない…
そんな状態になったら走り続けるのがいい…とのことである
インターバルの作業内容によって疲れ度合いが違うかもしれない。
その時は1番大変なタスク、作業内容をこなすときに適切なインターバルを基準にする。
ここで重要なのがインターバルが終わった時に、少し物足りなさがあることだ。
なぜなら物事を持続的に続けるには、飢餓感が大事だからである。
やり切ったという、飽和感は作業を進める上では背中を押してくれない
飢餓感を保つことが重要だと本書は説明する。
ダラダラすることを計画に入れる
脳のタスクを如何に減らすか
最後に取り組むタスクを減らすことについて書いていきた。
集中力があることはとてもいい。
しかしそれでも1日は24時間であり
限りがる。
そして多くの人はダラダラする時間が必要だ。
ダラダラすることを配慮に入れずに予定をたてると失敗する。
ダラダラすることは割り切り、やるべきタスクを如何に少なく、効率よく組むかが鍵となる。
今回ここでは、頭の中にあるタスクそのものをどう減らすかということに焦点を当て書いていきたい。
皆さんんは、頭の隅にあるモヤのような概念を持っていないだろうか
例えば今からしようと思っていることであったり
約束の数々
もしくは後悔などだろうか
これらを整理することが大事である。
考える必要があるものと、集中する必要があるものにだけ脳の注意を向けたいのだ。
例えば今からすることを覚えている必要はあるのだろうか
スマホに予定を打ち込み
通知が来て動け間に合うと言う状態にしておいたらどうだろうか。
通知がきて気づかないと言うことはほとんどない…
これで1つ脳が常に気にしないといけない概念がなくなる。
必要のないタスクを減らすことが集中力を保つためにはとても大事なのだ。
もしかしたら、スマホを予定に打ち込むのは面倒くさいと感じるかもしれない。
ただ、今できることをまず突き詰めることが、生きていく上では大事なのではないのだろうか..。
メリットは確実にある。
最近はnotionに新しくカレンダー機能が備わった。
個人的にはどんなTO DOアプリよりも便利である。
webはこちらである
https://www.notion.so/product/calendar
なんでもいいのだが…ようは如何に短い手でリマインダーをセットできるかが重要なわけである。
今回、解説させていただいた本は
「集中できない」を知力に変える 読む力 最新スキル大全
今回は『「集中できない」を知力に変える 読む力 最新スキル大全』を個人的に読んで個人的に概念として取り込めたであろう箇所を解説させていただきました。
本書はかなりボリューミーな本でした。
知識を如何に自身の恥肉として取り込むかという話は
前回紹介させていただいた「超訳論語」とも重なる箇所が多々ありました。
特に本書では1部、知識に開いた社会であることの重要性を解く場所があり
論語の互いにに学ぶことに対して開いている状態と重なる場所があります
また超訳論語では
心の平穏には自分に対する信頼が必要であると説いており
これは情報にアイデンティティを持たないことと共通しているのではと感じました。
何を得るのではなく
何を成すかが大事である
と超訳論語では説明しています。
少し話が逸れてしましましたが
『「集中できない」を知力に変える 読む力 最新スキル大全』ためになる本でした
ご興味がある方は是非手にとってみてください。
では!
ここまでお読みいただいた方々本当にありがとうございます。
ほんの少しでもお役に立てる場所ありましたら幸いです。
心より感謝申し上げます。
kiyo.